子どもは、なんて自由なんだろう。
5月10日に開いた「こどもマーケット」には、いろんなお店が並んだ。子ども服や使わなくなったおもちゃ、読み終わった本のフリマ。折り紙で作った雑貨や手作りアクセサリーのお店。知り合いから分けてもらったという食器を売るお店。クレームゲーム、ひもくじ、ぬいぐるみ釣り、たからさがし。出店者はわずか3組のはずなのに、店先から裏庭までいっぱい。中学生を含めた5人の子どもたちは保護者の手も借りて、大忙しでお店を切り盛りしてた。
和田山トーイが始まって以来の光景に、おばちゃんは目を見張った。
閉店後、売上高を聞いて、今度は目が点になった。たからさがしは4000円、ぬいぐるみ釣りは6500円も売り上げたらしい。「店番したんだから、パパにもアルバイト代をちょうだい」。そりゃあそうだよね。その気持ち、おばちゃんにもよく分かる。
さて、お客さんはどんな人だった?お客さんとのやりとりで、みんなは何を感じたろう。
儲けは目に見えるから、うれしいね。けれど、それだけではちょっと足りない。目には見えない価値っていうのもあって、お金のやり取りを通じて、見知らぬ人や友だち、近所の人たちとつながっていることに気づいてくれたら、おばちゃんはうれしい。

目を見張り、点にして、白黒させて…
地方創生のセカンドステージがいわれるようになった。地方への投資や地方へのお金の流れを促し、地域経済の成長や発展に資するまちづくりを目指す動きだ。駄菓子屋は小さな商売だから、人のつながりや支え合いから生まれるお金の流れに敏感になる。単に消費というのでは気持ちが満たされないし、投資というには合理性に欠ける経済のあり方。この町らしい、小規模だからこそ成立する経済の仕組みといったものを再考したい。
人だかりに目を白黒させて、おばちゃんも考えた。普段は「なあなあ」だけど。


