だがし屋なあなあ日常

だがし屋なあなあ日常

駅前が「なあなあ」すぎる

4月から週3日、火・水・木曜日に店を開けている。
3月まで週1日だけ細々と営業を続けていたこともあって、少しずつお客さんが増えてきた。「懐かしい。子どものころによく来てたから」などと言いながら、高校生が入ってくる。午前中は、小さい子を連れたお母さん。意外だったのは子どもの手を引いてお父さんもやって来る。多くが、和田山のおばさんとおじさんが残した遺伝子たち。かつての常連さんだ。

「運転中につまんだ」と言って、金杉のおじさんが「甘いか太郎」を大人買いしてくれる。10円、20円の商売だから、おじさんはこの店一番の太客「くじら」だ。ちょこちょこ顔を出してくれるけど、ちょっと厄介な人もいる。
独特のファッションセンスに加え、顔つきもなかなかのものだから、小さい子を連れたお母さんや女子高生は決まって引く、しかもあからさまに。「何かあったら、ね」とご近所さんも心配してくれるが、そうそう悪い人でもなさそう。年金支給日になると途端に羽振りがよくなって、ご機嫌になるから分かりやすくて、ちょっとだけかわいい。

うれしいお客さんは、やっぱり小学生と中学生。なんたって面白い。この間は「開いてたぁ」と走り込んで来たと思ったら、「駅に行っておしっこして来る」と風のように店を飛び出していった。そうなのだ、この店にはトイレがない。歩いて40秒ほどの距離にある駅のトイレを毎度お借りしている。あの子の足なら、きっと20秒ほどだろう。

だがし屋の日々は、こんな風に「なあなあ」で楽しくて楽しくてたまらない。

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